ビックリートとは


従来のコンクリート防食工法

従来の防食工法

硫酸等の酸からコンクリートを防護する方法として、従来はコンクリートの表面にポリエステル、エポキシ、ウレタンなどの樹脂コーティングを施す方法や、コンクリート表面を樹脂シートで被覆してバリヤ層を形成する方法などが用いられています。

ビックリートの性状

ビックリート製品中に混入された防腐剤(電子顕微鏡写真)

ビックリートは硫黄酸化細菌と鉄酸化細菌の防菌を目的として、コンクリートに防菌剤(ビック剤)を混入したコンクリートです。ビック剤は化学的に安定した鉱物質を主材料にしていますので、ビックリートは従来のコンクリートと比べても圧縮強度、曲げ強度、クリープなどの諸性状は全く変わりません。

ビックリート製品の効果


ビックリートは、コンクリート全体に防菌剤(ビック剤)を含んでいますので、永年の供用によって磨耗、損傷などが生じても防菌効果が低下することなく、当初の効果を保ちます。

ビックリート製品の特長

腐食劣化を防ぐ

ビックリートは特別に開発されたビック剤を混入して製造されるため、硫黄酸化細菌と鉄酸化細菌に対する防菌作用があります。従って、細菌の働きによる硫黄の生成を防ぎ、硫化水素による腐食・劣化からコンクリートを守ります。また、ビックリートは(公社)日本下水道協会「下水道管路施設腐食対策の手引き(案)」のⅢ種対応製品です。

取扱いが簡便

ビックリート製品は、コンクリート全体が防菌性ですので、コンクリートにキズ等が生じてもなんら防菌性能に影響することはありません。また、ビックリート製品では継手部に防食のための目地処理等を施す必要がありませんので、施工が簡便です。

コンクリート二次製品に適用

ビック剤は通常の混和剤(材)と同様に取扱えますので、全てのコンクリート二次製品に用いることが出来ます。

規格品仕様

ビックリート製品は既存の規格に基づいて製造いたしますので、外観・形状・寸法及び強さは従来品と変わりません。また、全国的に安定した供給体制が構築されています。

経済的

ビックリート製品は既存の生産設備で製造することが可能です。しかも、施工時に特別な費用がかからず、腐食・劣化による維持管理も不要です。

安全性に配慮

ビック剤は他の微生物への影響を無視できます。また、人体に悪影響を及ぼすこともありません。

建設技術審査証明(下水道技術)

「ビックリート(防菌コンクリート)」は、下水道施設の防食材料として平成11年3月、(財)下水道新技術推進機構(現 公益財団法人 日本下水道新技術機構)の「建設技術審査証明(下水道技術)」を取得後、平成16年3月,平成21年3月、平成26年3月と継続的に更新しております。
建設技術審査証明(下水道技術)は民間が開発した新技術を適正かつ迅速に導入し、普及を図る目的で建設技術審査証明協議会が定めた「建設技術審査証明事業実施基準」に基づき、(公財)下水道新技術推進機構が行っている事業で、いわば下水道技術の効率的な推進に役立つ技術に与えられるお墨付きというべきもの。
それらの証明を受け、積極的な利用が期待される「ビックリート」はコンクリートに悪影響を及ぼすイオウ酸化細菌と鉄酸化細菌のみに的を絞り活動を阻害する防菌剤「ビック剤」を添加したコンクリートの総称。生態系に有益な他の微生物には影響を与えない環境にやさしい製品です。

(公社)日本下水道協会 Ⅱ類認定資器材
認定適用資器材名:下水道用耐食性コンクリート製品
認定資器材名:下水道用ビックリート製品

下水道では避けることができない硫化水素環境の中で、ビックリートはコンクリートの耐用年数を伸ばすことができます。これにより未来に残すライフラインとしての更新時期も延ばすことができ、経済的効果も期待できます。
(公社)日本下水道協会より、平成16年9月に「下水道用耐食性鉄筋コンクリート管」としてⅡ類認定適用資器材に指定されました。
平成22年には、ビックリートの信頼性が十分に確認されたため、認定適用範囲が拡大され、認定適用資器材名が「下水道用耐食性鉄筋コンクリート管」から「下水道用耐食性コンクリート製品」となりました。
また、認定資器材名は「下水道用ビックリート製品」となり、管,マンホール,ミニシールドセグメントが認定範囲となりました。

下水道用ビックリート製品の種類

1 耐食性鉄筋コンクリート管
2 耐食性コンクリート製マンホール
3 耐食性コンクリート系セグメント
4 耐食性組立マンホール側塊
5 耐食性外殻鋼管付きコンクリート管
6 耐食性曲線推進工法用鉄筋コンクリート管
7 耐食性可とう性鉄筋コンクリート管